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伝統行事と祭り



「ハレとケ」のサイクルには大小さまざまな祭事が組み込まれていますが、具体的にはどのようなものがあるのでしょうか。毎年あまり気にせずに行なっている行事にも、また誰もが経験する伝統行事にも、1つ1つしっかりとした由来と意味があるのです。

年中行事のハレ:前半

年中行事のハレ:前半

まず、一年の年中行事内で、現在も行なわれている主なハレを順番に見ていきましょう。初めにあげられるのが正月で、一年で最初のハレだけにたくさんの行事で私たちを楽しませてくれます。正月が終わるといよいよケの日が始まるのですが、次月に入るとやってくるのが「節分」です。「鬼は外、福は内」という言葉そのままに、鬼「災厄」を追い出して福を呼び寄せようとするこの神事ですが、これはもともと仏教行事である「追儺」がもとになっており、神仏習合から生まれたハレと言えるでしょう。

3月には女の子にとって楽しみなイベントである「ひな祭り」が行なわれますが、これはもともと中国から伝わってきた文化だと言われています。中国には河の水に体を浸し、流水によって穢(けが)れを払ってもらう「上巳節(じょうしのせつ)」という行事が行なわれていたのですが、平安時代に日本では自分たちの代わりの人形を作り、それを河に流すという風にアレンジされた「流し雛」が生まれました。この節句の行事が貴族の女の子たちの人形遊びと混ざり合っていき、江戸時代のころに現在のひな祭りの形が広まったそうです。

そして、女の子の祭りと相対し、5月には男の子の祭りである「端午の節句」がやってきますが、もともとこの日は女の子の日でした。昔、5月は田植えを始める時期で、農民の間では田の神様に祈る神事が行なわれていました。「早乙女」と呼ばれる女性たちが悪霊払いの力を持つという菖蒲で体を清め、神様のために穢れや厄を祓う日だったのです。ところが平安時代に菖蒲が「尚武」(武を尊ぶこと)とかけられることから武家社会の間で注目を浴びるようになり、武士=男にとって縁起が良い日と見なされるようになっていきました。その認識が広まったことから、子どもたちが兜や刀かぶり、強くなって出世できるようにと鯉のぼりが立てられるようになったと言われています。

年中行事のハレ:後半

年中行事のハレ:後半

7月には彦星と織姫の伝説と短冊に願いを書くことで有名な「七夕」がやってきますが、これも穢れを祓うための今とは異なる行事でした。もともと日本で"たなばた"といえば、「棚機女(たなばたつめ)」、つまり機を織る女性についての祭事が行なわれる日でした。古来より水の神が持つ羽衣は、穢れを知らない俗世から離れた人間の女性が織り捧げるものという信仰がなされていたため、女性が立派な機を織り棚に収めることで神様に喜んでもらい、穢れを祓い豊穣をもたらしてもらおうという神事が「たなばた」と呼ばれていたのです。そこに中国から彦星と織姫の伝承が伝わり、機織女と織姫に共通点が見られたことから両者が交じり合い、「七夕」という日本独自の行事となったのです。

同じ時期に行なわれる旧暦の「お盆」は先祖の霊を祈るという一大行事ですが、これも日本古来の信仰と仏教行事が交じり合い生まれた独自の習慣です。もともと盂蘭盆会(うらぼんえ)という仏教行事が日本の祖先崇拝と融合し生まれたのが現在のお盆であり、現在当たり前のように毎年行なわれている盆踊りや、ナスやきゅうりで作った牛を用意するといったことも、本来のお盆には見られない独自の行事なのです。

秋には夜空に浮かぶ満月を眺めながら縁側でお団子を楽しむ「お月見」が行なわれます。宮中行事としては現在のように月を見て宴を楽しむことを目的としていましたが、農村などの間では今年一年の豊作を感謝するという意味も込められていました。団子と同様によく里芋、豆類なども供えられ、「中秋の名月」ならぬ「芋名月」と月のことを呼び親しむなど、食欲の秋にもぴったりの行事となっていました。

そして一年の最後には大晦日がやってきますが、こちらもまた神道と仏教の習合を感じさせる行事となっています。元々大晦日は神社にて今年一年に溜まった分の穢れや厄を取り除き、新年の準備をする神道色の強いものでしたが、同時に仏教伝来以降はお寺で鳴らされる除夜の鐘を聞き煩悩を打ち消すことも一年最後の夜には欠かせないものになっています。神仏両方のご利益を感じながら、年越しそばを食べて一年最後のハレを終え、また新たなハレとケの日常を迎えるのです。

以上、私たちにお馴染みのハレを簡単に見ていきましたが、どれもその由来は現在とは少し違った形をしていました。しかし、多くの年中行事には災厄を追い出す、神様に感謝し、穢れを祓ってもらうといったハレの目的が見られ、ケで溜まった厄を払ってもらうためのものだったことがわかります。

伝統行事としてのハレ

伝統行事としてのハレ

上記では毎年行なわれる年中行事内のハレを紹介しましたが、七五三や成人式、結婚式、冠婚葬祭といった伝統行事もまた「ハレ」の1つなのです。それらは「晴れ姿」をみんなに見せる日であり、自分が主役になった「晴れ舞台」に立つ日です。人生には祭事・伝統行事を含め、生きていく上でたくさんのおめでたい特別な「ハレ」の日が用意されているのです。

現代におけるハレ

現代におけるハレ

これらハレの日は、古来より人々が「ケ」の中で生きていくうえで必要だと考えたものです。そのために年中・伝統行事に組み込まれた祭事、祭りたちは生きていくうえで穢れを払ってくれる、無くてはならないものとして存在してきました。現代では祭事に限らず、人によって特別な日を作ることができるため、伝統行事が単なるイベントと化している部分もありますが、日本人の心の支えとして祭りの楽しさは私たちの中に残り続けています。現代社会のケの日々に疲れたら、古くから存在し続ける祭りに参加して、気持ちをリフレッシュさせてみてください。