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祭り情報

恵みを祈る祭り



「米粒一つには七人の神様がいる」と言われているように、日本の神道では米や稲、田それぞれを司る神様がおり、一年の初めと収穫の時期には彼らに豊作と収穫を祈り感謝する祭りが全国的に行なわれていました。神社で行なわれる「祈年祭」「新嘗祭」「神嘗祭」もそれに当たりますが、農民たちの間でもそれに準じてさまざまな祈りのための祭事が行なわれていました。

予祝と御田植祭

予祝と御田植祭

一年の初めに行われ、今後一年の豊穣を神に願って行なわれていたのが「予祝(よしゅく)」と呼ばれる行事で、これは主に小正月(1月14日・15日)に行なわれています。

まず繭型に作った団子を木の枝に刺して神棚などに飾る「繭玉」、木の枝を薄く削って御幣を作る「削りかけ」、ヌルデの木を穂の垂れ下がっている様子に模した「粟穂稗穂(あわぼひえぼ)」など豊穣の象徴となるものを作ります。

そして豊年の年となるかどうかを豆や粥を使って占う「年占(としうら)」、「成るか成らぬか、成らねば伐るぞ」と脅し、豊穣を約束させるという「成木責(なりきせ)め」といった行事を行ない神様に豊穣を願っていましたが、これらを「予祝芸能」といい、現在は運動会などでお馴染みの「綱引き」もその一1つです。もともと綱引きは年占の1つであり、龍の雌雄に見立てた二本の手綱を結びつけ、それを引っ張ることによって恵みの雨を呼び、作物の稔りにつなげようというものでした。

この綱引きなど予祝芸能には雌雄が絡む、つまり生殖行為を暗喩する祭事も多く見られますが、これは子孫繁栄につながるからであり、生殖器崇拝に通ずる豊年を願っての意味も含まれていたとされます。

こうして今年一年が五穀豊穣であるようと願いを込め、あらかじめ祭事を行なっておくのですが、実際に田植えのシーズンになっても神への祈りの祭事が行なわれます。「御田植祭」、「田遊び」と呼ばれる祭りがそれで、稲作を模した行動を行ない、実際にも実ることを田の神様に祈ります。他の祭りと同様、お供え物や田楽の基となった「田植え踊り」が囃子(はやし)と共に捧げられ、豊年となることを神様にお願いするのです。

豊穣を感謝する収穫祭

豊穣を感謝する収穫祭

田の神様は春にやってきて山へ帰るといわれており、神様を送り届けるため、そして今年一年の豊穣を感謝するための「霜月祭」をはじめとした収穫祭が行なわれます。稲の収穫祭は本格的な刈り上げの前に少量の稲を刈って神様に捧げる「穂掛け」、作物の稲刈りが終了した後、収穫した作物や神酒、霜月神楽と呼ばれる踊りなどを捧げ神様に感謝し送り届ける「刈り上げ」、最後に農作業に使った鎌や鍬などの手入れをしてお清めをする「稲上げ」といった手順で行なわれています。またお月見の時期に里芋を捧げるなど、稲以外の収穫を祝う行事も各地域で行なわれます。人々は神様に今年一年の感謝と翌年への期待を込め、そして作物を食べて力を蓄え、また来年に備えるのです。

豊作を願って

豊作を願って

春の予祝と秋の収穫祭が農民たちの間で行なわれる主な祭りですが、これだけに限らず稲作の儀礼や祭りが行なわれることは多々あります。雨が降るよう神に祈る「雨乞い」や害虫の退散を願う「虫送り」なども一例ですし、その中の祭事も「田植え歌」や「御田舞」など地域によって多様に形を変えています。農耕だけでなく、漁師たちにとっての豊穣・大漁を願う祭りもありますし、全国の子宝を司る神様や祭りも恵みや豊年につながるものです。豊穣への願いはどんな人にとっても一年を生き延びるために不可欠なものであり、神様にそれを伝え共に楽しむためのもとして、恵みを祈るお祭りは人々の生活の根底にあるものなのです。