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祭り情報

火祭り



古来より「火」は人間にとって文明を与え、生命を象徴するものとして信仰されてきた存在であり、日本でも「カグツチ」という火の神様が神話に存在しています。「火」は日本の祭りでも神様・神霊との交信を果たすものとして重要視されており、特に「火」が用いられる祭事が中心の祭りのことを「火祭り」と呼びます。

行事としての火祭り

行事としての火祭り

祭りの際には祭壇や神社境内などで盛大に火が焚き上げられますが、これは神様が現世に降りてくる際に必要な要素であるからだとされています。火の量が多いほど神様への歓迎の印となるため、お焚き上げ以外にもたくさんの灯籠や篝火(かがりび)が設けられるのです。このように火は神様を迎えるための手段として用いられるため、さまざまな神事で「火祭り」と呼ばれる焚き上げが行なわれます。その例として年中行事の「どんど焼き」と「お盆」について紹介していきます。

「どんど焼き」(左義長などとも)は小正月に全国的に行なわれる火祭りの一種で、お正月に飾られていた門松やしめ縄、新年の書き初めなどを各家庭が持ち寄って燃やすというものです。これは新年にお迎えした歳神様を炎に乗せて送り返すという意味があり、この火で焼いたまんじゅうを食べたり煙を直接浴びたりすると、その一年は健康に過ごせるなどご利益を得ることができます。

お盆の際にも先祖の霊を送り迎えするため、ご先祖様が自分の家がどこかを発見しやすいよう目印として、「迎え火」「送り火」という火が焚かれます。ご先祖様が迷わないように各家の前や庭の中で藁などを使って焚かれるほか、高く掲げた柱の先端に松明(たいまつ)を取り付け着火する「柱松」などいろいろな形で行なわれており、特に京都の「五山送り火」の「大文字」はその雄大さで有名です。

さまざまな火祭り

さまざまな火祭り

このように「火祭り」は神様と私たちをつなぐ手段になるものとして祭事の中で用いられていますが、これらの目的以外でも火を焚きあげる祭りが多数存在します。

例えば日本三大奇祭としても知られる山梨県の「吉田の火祭り」は、祭りになると街中に建てられた松明に火が灯されるという豪勢な祭りで、まさに火祭りといった様相を醸し出しています。この火祭りが行なわれるようになった由来には、諏訪神社祭神である建御名方神が戦に赴く際に松明を燃やしたこと、もしくは浅間神社の祭神である木花咲耶姫が燃え盛る産屋の中で無事子供を産んだことに由来し、火伏せ・安産・災厄防止などの御利益につながっているという二つの説があります。また本来この祭りは夏の富士山の山じまいとして行なわれているのですが、富士山の火山活動を鎮める効果や燃えた松明は火除けのお守りにもなるなど、「鎮火祭」としての役割も持っています。

火の燃やし方も祭りによってさまざまで、火の雨が降り注ぐ滝花火の中を神輿を担いで突き進む岐阜県「手力神社雄火祭り」、氏子や子供たちが火をつけた松明を両手で振り回す熊本県阿蘇神社の「火振り神事」、神男という選ばれた二人の男が燃え盛る松明の中に飛び込み神木を探し出す愛知県「鳥羽の火祭り」などがあります。その多くは火にあぶられることで無病息災になったり、火の燃え方の大きさによって豊作を願ったりといったものが多いようです。

燃やす理由も燃やす方法も多様ですが、そのどれもが火は神聖なものであり特別な意味を持っています。これも火は光を与えてくれる人間に不可欠な自然の存在である一方、全てを燃やしつくし消し去ってしまうものでもあるという、自然への畏れが息づいていたからなのでしょう。