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祭り情報

祭りと伝統芸能「祭囃子」



祭りの日に演奏される「祭囃子(まつりばやし)」は、祭りになくてはならないもの。子供の頃遠くから聞こえてくる太鼓や笛の音を聞くだけでも、「今日はお祭りだ!」という気分になり、ワクワクした経験はないでしょうか?

祭囃子の成り立ち

祭囃子の成り立ち

祭囃子という伝統音楽の起源には、他の伝統芸能と同様さまざまな説が語り継がれています。元々"囃子"とは祭事の際に神楽や能などで演奏される音楽のことを指しましたが、それがどのように"祭囃子"という独自の音楽になっていったのでしょうか。諸説ありますが、中でも有力なのが江戸の祭囃子であり、その原型である「葛西囃子」と呼ばれる音楽が始まりだったという説です。

葛西とは隅田川と江戸川に囲まれた地域であり、漁業が盛んなところでした。享保年間の頃、紀州では大漁の際に船板を打ち鳴らして祝う「和歌の浦囃子」というお囃子が演奏されていました。この漁師の囃子が、彼らが江戸にやってきた時に上陸した葛西の町の人達に伝わりました。その囃子を町の神社の神官が新たに形を整え、「和歌囃子」として若者に伝えていったのですが、訛りによって「馬鹿囃子」と呼ばれるようになりました。江戸で行なわれていた祭りでは、時代の変化と共に賑やかな演奏が求められていたこともあり、馬鹿囃子は江戸祭りの音楽として段々と受け入れられました。これが賑やかな江戸の祭り囃子の原型であると言われています。

しかし、江戸の中でも大きな祭礼が行われていた神田明神で、祇園祭りの囃子から伝わったとされる「神田囃子」の発展したものが江戸に広まったという説などもありますが、いずれも江戸のお祭りの囃子として親しまれ、次第にその賑やかな演奏が江戸から全国各地に"祭囃子"として伝わったとされます。

祭囃子の演奏

祭囃子の演奏

お囃子はその祭りごとによって曲目も演奏の仕方も変化しますが、江戸の祭囃子では笛が一人・鉦(かね)が一人・大太鼓が一人・小太鼓が二人の五人一組で演奏されます。向かって左から大太鼓、小太鼓二人が並び、左後ろに鉦(かね)、右に笛が立つという形が基本となります。

笛は別名トンビと呼ばれ、鳶がピーヒョロと鳴く声からそう呼ばれます。囃子の主導をとる五人のリーダーのような役割を持ち、笛の技量によって囃子の質が左右されるといっても過言ではありませんが、非常に難しい楽器のためその習得と上達は困難を極めるといいます。

鉦は一見地味ですが他の四人の演奏を整える、無くてはならないパートで、「四助」とも呼ばれます。無駄な音を出さずに太鼓と笛の音を乗せるのが上手だと言われています。

大太鼓はオオドウ、すなわち大きな胴と呼ばれ、牛の皮を貼ったものがいい音が出るとしてよく使われます。その見た目通り、迫力ある音でお祭りを盛り上げてくれます。

小太鼓は締太鼓とも呼ばれ、使用前に皮に通してある麻縄を強く引き締め、調音してから演奏にのぞみます。強く張ることによって高く澄んだ音が出るようになりますが、見た目よりもかなりの力が必要なため、力の強い男手が不可欠だとされます。

以上の精鋭たちによって演奏されますが、祭囃子は素囃子と呼ばれる五曲を組み合わせた組曲として演奏されることが多いです。それぞれ最初に演奏される威勢のよい「屋台」・ゆるやかな「昇殿」・笛の音色を聴かせる「鎌倉」・激しく勢いのある「四丁目」・初めの屋台に終わりのフレーズである「上がり」が加わる「屋台」によって構成されますが、地域や保存会によって構成に変化・追加パートが入ることもあり、また五人の組み合わせによって全く異なった音色となることから、百人百様の祭囃子が全国で演奏されているともいえます。

祭りを耳から楽しもう

祭りを耳から楽しもう

祭囃子の演奏だけでもさまざまですが、さらに演奏に獅子舞や神楽が加わることもあります。まさに耳と目、全身でお祭りを感じることのできる、お祭りそのものを表す伝統芸能の1つであり、お祭りの一部であるといえるのではないでしょうか。会場に着く前、遠くから聞こえてくるお囃子の音を聞くことから、祭りはもう始まっているのです。