ご希望の日本の祭り・花火大会情報を無料で検索できます。

施設リサーチ/ホームメイト・リサーチTOP

旅探
日本の祭り・花火大会
トップページへ戻る
トップページへ戻る

祭り情報

祭りと伝統芸能「太鼓」



「太鼓」といえば、ご存知日本を代表する和楽器の1つです。木で作られた胴と革が鋲や紐で留められ、それをバチで打って音を出す、日本のものは和太鼓と呼ばれ古来より伝統芸能として親しまれてきました。そして太鼓はもちろん他の楽器と同様、祭事や神事の際にも演奏されましたが、その楽器の中でも祭りにとって特に重要な意味を持つ楽器なのです。

単なる楽器ではなく祭具としての役割

単なる楽器ではなく祭具としての役割

太鼓の演奏は神楽や祭囃子の項目でもふれたように、各種祭事の中で神に捧げる音楽の一環として行なわれてきました。その中の踊りや音楽自体も重要ですが、太鼓そのものが神性を持つ楽器であることも神事にとっては重要なのです。

というのも、太鼓というのは古来より神様と交信するための祭具としての役割を持っていたからです。各地の農村で頻繁に行なわれていた「雨乞い」の儀式にその様子がよく見られます。音そのものが雷音に例えられること、風神雷神図において雷神様が太鼓を背負い、雷の音は雷神が叩く太鼓の音だと言われているように、太鼓は雷と強く結び付けられてきました。そこで昔の人たちは日照りが続くと雷のような大きな音で太鼓を打ち鳴らし、雨が降るように願い、音を聞いた神様が雨を降らしてくれるように願いました。この雨乞いの神事は今も各地で伝統の祭りとして残っています。

また太鼓は神霊が宿るとされる大木で作られることもあり、それ自体が強い霊力を持つ、とも信じられていました。そして太鼓に宿った霊力を伴った音を打ち出すことにより、村の田に巣食う邪気を払い、五穀豊穣をもたらすといった意味合いもあったそうです。これらのように太鼓は単に音を出す楽器ではなく、神様によびかけるための祭具・呪具としての役割を持っているのです。

神を呼ぶ音

太鼓は、楽器としてももちろん神楽や祭囃子などお祭り内の神事で演奏されていますが、それもやはり神おろしの道具ということを重んじられてのことです。各地域では神楽による神降ろしが演じられる際、太鼓による演奏が行なわれることはもちろん、太鼓が神輿行列の先導を務める、祭囃子内の「五人囃子」で、五人中三人が太鼓を担当しているなど、神事内においても重要な位置を占めている姿が多数見受けられます。その迫力ある霊験あらたかな音によって神様を送迎し、神様を演奏で楽しませ、そして送り届けているのです。

神様を身近にする存在

今では祭礼に関係なく日本の伝統芸能の1つとして親しまれている太鼓ですが、村人たちと神様を結びつけるための祭具としての一面はまだ失われていません。太鼓の体を通して心まで響く重厚な音は、神様を祀るものである「お祭り」の気分に私達を導いてくれます。太鼓とは単なる伝統楽器ではなく、古来より今まで神様と私達を結びつけておいてくれる、とても身近で神性な存在なのです。