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祭り情報

福野夜高祭など富山県の祭りの特色



富山県は周囲を山々に囲まれている地形を持ち、結束の強い村の人々によって伝えられてきた歴史ある祭りが多数ありますが、寒冷な気候に悩まされてきたことから豊穣を強く願う一面も持っています。

優雅な安土桃山の香りが漂う「高岡御車山祭」

優雅な安土桃山の香りが漂う「高岡御車山祭」

毎年5月に行なわれる、前田利家の長男・前田利長を祀る高岡関野神社の例祭であり、名工たちによって作られた安土桃山を彷彿とさせる優雅な風格と高岡ならではの彩色を持つ七基の「御車山」が町中に曳き出されます。

天正16年(1588年)、かの豊臣秀吉が使用していた御所車を当時加賀藩初代藩主であった前田利家が譲り受け、二代藩主となった前田利長公が慶長14年(1609年)に高岡城を築いたとき、町民にこれを与えたことから始まったと伝えられています。

この御所車に京都の祇園祭を参考とした鉾が取り付けたものが御車山で、御所車の持つ安土桃山文化の風格を残しつつ、金工をはじめ高岡が得意とする工芸技術によって美しい彩色や模様が施されており、7基全てに別々の趣向が凝らされた見事なものになっています。その素晴らしさから「高岡御車山」そのものが国の重要有形民俗文化財に、同時に「高岡御車山祭の御車山行事」として祭り自体が重要無形民俗文化財に指定されていますが、こういった例は全国に数えるほどしかない貴重なものです。現代まで400年以上も継承されている御車山は、時を超えて受け継がれる高岡の人々の心意気を象徴しているかのようです。

それぞれの町の伝統を楽しめる「おわら風の盆」

富山と岐阜県の境に位置する八尾で毎年9月に行なわれている祭りで、「越中おわら節」とよばれる民謡に合わせながら11の町がそれぞれ伝統と個性にあふれた踊りを三日間踊り明かします。台風が頻繁に起こる季節であった初秋の二百十日ごろ、作物が駄目にならないよう豊作祈願と風神鎮魂を願って行なわれるようになったもので、三味線と胡弓の哀しげな音色とともに八尾の人々が現在まで守り伝えている民謡行事です。

おわら節は七五調26文字のリズムで構成されていますが、最後の5文字の前に必ず「オワラ」と入るのが特徴で、これは「おわらひ(大笑い)」という言葉が変化したという説や豊穣を願う「おおわら(大藁)」という意味から取られたという説があります。踊りは三種類に分けられ、

  • 最も古くから行なわれており、農作業の動きを再現したものが町流しや輪を中心にして踊られる「豊年踊り」
  • 男性用の踊りで農作業の動きを力強くかつしなかやかに表現した「男踊り」(別名かかし踊り)
  • 女性用の踊りで女性がホタル採りをする姿を表しており、季節によって所作が異なることから四季踊りとも呼ばれる「女踊り」

という農作業に関連した振り付けを基本に踊られており、時代とともに変化や改良を加えながら現在まで伝えられています。11の町それぞれ個別に行なわれており、一大イベントとして盛大に行なわれる祭りというわけではありませんが、八尾の人たちが大切に伝承してきた風の盆に魅了された人々が全国から多く集まっています。

真っ赤に燃える行灯が美しい「福野夜高祭」

南砺市の福野神明社に伝えられる350年以上の伝統を持つ祭りです。高さ7メートルを超える大行燈を筆頭に、20基を超える火が灯った「夜高行灯」が囃子とともに曳きまわされ南砺市を真っ赤に染め上げる「宵祭り」、4基の曳山が巡行される「本祭り」にわけて行なわれます。

この夜高祭は江戸時代に福野神明社が自然や衣食住を司る伊勢神宮からの分霊を迎えることになっていた日の夜、遅い時間になり周囲が暗くなってしまったため、町の人たちが行灯を持って霊を出迎えたことが起源です。これに由来し、宵祭りは神様をお出迎えするために行灯が曳かれ、神様がやってきてくださった本祭りで曳山巡行が行なわれるようになったといいます。

祭りの象徴ともいえる夜高行灯は市内の七町によって作られており、大きさによって大行燈・中行灯・小行灯によって分別されますがどれも基本構造は同じで、

  • 行燈の上部分に設置され、各町の行灯毎に個性豊かなデザインのものが作られる「山車」
  • 行灯の中央部分に位置し、長方立方体型で町の名前や絵が描かれた「田楽」
  • 山車の下部分から下がっている布部分で、作られた町を象徴する文字やマークが描かれている「傘鉾」
  • 太い木の棒を組み合わせて持ち手部分としている「台棒」、行灯の台車部分である「摺木」

などによって構成されます。どの行灯も火が入り真っ赤に燃え上がりと繊細な造り部分がハッキリと目立つようになり、息を飲むような美しさと迫力が醸しだされます。また巡行の最中には行灯同士による「引き合い」と呼ばれる喧嘩祭りが行なわれることもあり、命綱をつけ上部に上がった若衆同士がお互いの行灯を素手で破壊しあう豪快な様子は祭りの目玉です。