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祭り情報

能登キリコ祭りなど石川県の祭りの特色



石川県は、前田慶次をはじめ日本史と関わりの深い文化を持つ加賀、日本海側に面し各地から伝わってきた文化や伝統の民俗文化を持つ能登の二地域に大きく分別され、それぞれの地域の特色と歴史を感じさせる祭りが伝えられています。

巨大な山車が巡行する「青柏祭」

巨大な山車が巡行する「青柏祭」

毎年5月に開かれる七尾市大地主神社の豊穣と繁栄を願う例祭であり、神様に供える神饌(しんせん)を青柏の葉にくるんで神前に差し出していたことからこの名が付けられたといいます。祭りの目玉は三町より奉納され、その大きさから「デカ山」と称される高さ12m、重さ20トンにも渡る巨大な山車3基の巡行であり、小さな町を状況によってテコを使いながら大勢の人に曳かれていく山車の迫力はかなりのものです。

このデカ山が3基奉納されるのには、かつて七尾で3匹の猿神が人々に毎年生贄を差し出させていたという逸話に由来します。この猿は「しゅけん」という狼の犠牲により退治されたのですが、後難を恐れた村の人々は3匹にちなんだ3基の山車を人身御供として奉納するようになったそうです。

デカ山の巡行中に行なわれる最大の見どころは「辻廻し」という方向転換のための一連の動作です。樫の材質で作られた角15~30cm、長さ約6mに及ぶ「大梃子(おおてこ)」を前車にあわせ、梃子の先端に結んだロープを曳き手たちが一帯となってひき、直径約2mの前車を浮き上がらせます。そこにタイミング良く「車元」というポジションの人たちが地車部分に軸棒を差し込んで固定し、梃子を外せば回転の準備は完了、回った後にもう一度梃子を入れて前車を浮かし、軸棒を抜いて地車を上げれば「辻廻し」の作業は完了となります。迫力ある山車の巡行に伴う洗練された運行テクニックとそれを行なう人たちの姿は、「デカ山」ならではのものです。

美しき切り灯篭が印象的な「能登キリコ祭り」

キリコとは「切子灯籠」の略称であり、神輿行列など祭りの際に担がれる能登半島独自の祭礼道具です。長方体状で長さ約5mほどの大きな行灯に文字や絵が描かれた和紙が貼られており、中の火によってそれらの姿が夜にはキレイに浮き上がります。またその祭りやキリコ毎によって豪華な装飾がなされているものも多く、複数の人数で担ぎ上げられる姿は神輿や山車にも劣らない絢爛さです。

キリコが現在のように担がれるようになった起源は明らかになっておらず、正保3年(1647年)にはその原型と思しき笹キリコの記述が見て取れますが、一人で持つシンプルな使用のものであり、現在のように豪華なものではありませんでした。本格的なキリコの描写は1800年ごろより見られるようになりますが、この時期は北前船の活躍が盛んになったころでもあり、輪島を始めとした港町周辺に各地からの文化が伝来し、現在のように装飾が施された豪華な能登キリコが生まれていったのではないかと考えられています。

その種類のも様々なものがあり、キリコの原型ともされる小さくシンプルな「笹キリコ」、行灯胴体の部分に大きく武者絵が描かれた「武者絵キリコ」、たくさんの提灯が並び飾られている「提灯キリコ」、毎年いろいろな趣向を凝らした人形が正面に飾り付けられる「人形キリコ」などがあります。

そのほか、大きさも種類もさまざまなキリコが、能登半島各地の祭りで担ぎあげられています。キリコは各地との交流が深かった、能登半島という地形だからこそ生まれた祭礼道具などして、日々洗練されてきたものなのです。

400年の歴史を誇る「金沢百万石まつり」

石川県の城下町金沢市で毎年6月に行なわれる祭りであり、加賀藩(金沢藩)藩主である前田利家公が天正11年(1583)年に金沢城に入場し、金沢の町の礎を築き上げたことに由来します。俳優演じる利家とその妻・お松の方を中心に金沢城入場を再現する「百万石行列」を筆頭に、金沢で400年間受け継がれてきた伝統ある「お水とりの儀式・茶筅供養」「百万石茶会」「百万石薪能」や藩政期に行なわれていた慶事のお祝いを再現した「盆正月」が金沢城公園で再現されるなど、祭り中は金沢市内が加賀百万石の時代に戻ったようです。

もともと百万石まつりは前田利家を祀る尾山神社で行なわれていました。領主となった利家を記念し地域の発展と繁栄を願う「封国祭」の時期にあわせ金沢市祭として開かれていましたが、歴史を経て昭和27年に金沢市と金沢商工会議所が中心なった商工まつりを第1回として始まりました。昭和59年に開かれた第33回では百万石行列の利家役に金沢出身の俳優・鹿賀丈史氏が抜擢されたことをきっかけとして、以降、利家役を毎年俳優の方々が演じるようになり(第57回以降はお松の方も俳優が演じるようになっています)、今では金沢を代表する初夏の一大イベントとなっています。

百万石行列は金沢駅東広場の「鼓門」から出発し、利家公御神の宿る尾山神社の御鳳輦、四代、五代藩主行列、加賀八家老行列、赤母衣衆(あかほろしゅう)といった利家縁のパレードが金沢城まで続き、最後は公園内で加賀獅子舞や加賀とびはしご登りによる演舞が披露される中、金沢城で待つお松のもとに利家がたどり着き、入城の勝鬨とともに感動のフィナーレを飾ります。まるで本物のように演じられる利家と松の勇姿は、歴史ファンでなくとも見ごたえ十分です。