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祇園祭に見る京都の祭りの特色①



794年の平城京から平安京への遷都で日本の中心地となって以降、歴史を経ても古式ゆかしい景色を今に伝え続ける古都として、失われていく日本文化をいつまでも残す都市として存在し続ける京都。美しい四季折々の自然と町並み同様歴史ある神社やお寺も多数現存しており、日本中でも特に華やかな祭りが多く見られる都です。ここでは京都で最も大きな祭りの1つであり、日本が世界に誇る祭りでもある「祇園祭」を紹介します。

祇園祭の始まり

祇園祭の始まり

「祇園祭」とは京都八坂神社で毎年7月一杯にかけて行なわれる盛大な祭りであり、東京の神田祭・大阪の天神祭と並び「日本三大祭り」の一角に数えられる、京都にとどまらず日本を代表する祭りとして有名な祭りです。

平安京以前に創建され、素盞鳴尊(スサノオノミコト)らを御祭神とする八坂神社の古くからの例祭であり、その始まりは貞観11年(869年)に当時流行していた疫病の被害を収めるために行なわれた「御霊会」という儀式でした。疫病の退散を願い、平安京で広大な庭園を所持していた神泉苑にて当時の国と同じ66本の鉾を立て、素盞鳴尊と習合されていた祇園精舎の疫病神・「牛頭天王」にこの疫病を鎮めてくれるよう祀り、祇園社へ神輿を送って悪霊の退散を願った、これら「祇園御霊会」が発展し、現代の祇園祭になっていきました。平安時代末期には祇園信仰も浸透しており、神輿渡御も山車の巡礼、神楽、鉦や笛を用いた祇園囃子の演奏、山鉾が随行するなど絢爛さを増し、現代の祇園祭の原型ができあがっていたとされます。こういった山車や鉾が曳行される形の祭りが「祇園祭」として全国にも知られるようになり、八坂の分社を始めとする各地の寺社において様々な祇園祭が行なわれるようになりました。

メインイベントである「山鉾巡行」

祇園祭は7月1日に祭りが問題なく終了することを祈願する「吉符入」に始まり、祭りが無事終了したことの感謝と今後一年の厄除けを祈願して行なわれる境内摂社での「疫神社夏越祭」をもって終了となります。その間は神社や市内各地で様々な催しが開かれますが、その中でも16日に行われる「宵山」と17日に行われる「山鉾巡行」は祇園祭を代表する二日間です。

宵山では重さ12トン、組立と巡行には180人も必要だという山鉾を各町が豪華に飾り立て、屋台の上では「コンチキチン」と呼ばれる祇園囃子を演奏します。町中でも笛や鉦のお囃子で素盞鳴尊の物語を演奏する「石見神楽」や晴天を願う「日和神楽」が演じられる他、各家々も家宝や屏風で飾り付け明日の巡行に供えます。

山鉾巡行当日には鉾先に大長刀を取り付けた「長刀鉾」を先頭にして、くじで決められた順番通りに並んだ33台の山鉾が四条烏丸から河原町四条~河原町御池~新町御池という順番に市内を練り歩いていきます。その途中には、山鉾たちが2日に行なわれたくじ取りで決まった順番並んで進んでいるかどうか、四条堺町の関所にて奉行役が確認をする「鬮改め」、長刀鉾に乗った稚児が人間界と神域との境界を示す斎竹に張られた注連縄を断ち切り、結界を解いて山鉾が神域へと進めるようにする「注連縄切り」、道を曲がる際に竹を車輪の下に敷き、12トンの山鉾を大勢で回転させることで方向転換する「辻回し」など見逃せないイベントも盛りだくさんです。桃山から江戸時代頃に造られたという現在の山鉾たちは、京都伝統の織物や彫刻、人形技術に加えシルクロードを通り伝わってきた諸外国の装飾品などで豪華絢爛かつ歴史文化を感じさせる造りになっており、33台ある山鉾のうち29台が重要有形民俗文化財に指定されています。当日の夕方は神社より素盞鳴尊を始めとした三神を宿した神輿が御旅所まで赴く神幸祭も行なわれ、そちらも大勢の人で盛り上がります。この神輿はしばらく当地に滞在し、24日に行なわれる還幸祭にて1,000人以上の行列を作る伝統の「花笠踊り」を伴いながら京都市街を通って神社まで戻ります。

期間中の祭事

祇園祭の期間中には、上記二日間を始めとして歴史ある祭事が数多く行なわれます。

10日と28日に行なわれ、渡御の際主神の御霊を宿す「中御座の御輿」を四条大橋まで運び、鴨川で汲んだ「神用水」で洗い汚れを流す「神輿洗」、八坂神社で神輿洗いに先立ち、神輿会の青年たちが火の点いた大松明を交互にかついで四条大橋まで往復する「神輿洗奉告祭」及び「道しらべの儀」、10日ごろから三日間ほどかけて山鉾が組み立てられる「山建て」の後の試し曳きで、女性や子供でも山鉾を曳ける唯一の機会であり、この時綱を曳くと一年の厄除けになるとされる「曳き初め」、13日の巡行の際、長刀鉾に乗る稚児が八坂神社に赴き、五位少将・十万石大名相当の格式を預かる「長刀鉾稚児社参」といった市内でも見ることができるものから、神社などで山鉾巡行の準備のために行なわれるもの、神社内で奉納される伝統芸能なども含めると本当に多大な数の祭事が祇園祭の期間中京都各所で行なわれています。その全てを見ることは無理かもしれませんが、祇園祭を見てみたい方は代表的な山鉾・神輿行列だけでなく、他日に開催される催しにもぜひ参加してみましょう。どの祭事にも京都ならではの文化と伝統があふれていて、日本一、二位を争う規模の祭りだということを実感することができます。