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祭り情報

鳥取しゃんしゃん祭など鳥取県の祭りの特色



東西に細長い地形の鳥取県は、鳥取砂丘や中国山地など豊かな自然を持ち、「因幡の白兎」など有名な物語や古くからの伝統が多く受け継がれています。また北側が日本海に面していることから、中国など離れた土地との交流も盛んであったことに由来する祭りの神事も見てとれます。

麒麟獅子舞で有名な「宇倍神社例祭」

麒麟獅子舞で有名な「宇倍神社例祭」

大化4年(648年)ごろの創建で、子供・長寿の神である武内宿禰命(たけうちのすくねのみこと)を御祭神とする宇倍神社の例祭では鳥取地方独自の獅子舞である「麒麟獅子舞」が奉納されることで有名です。毎年4月に開催されるこの例祭は神幸祭の祭りであり、神輿が神社から御旅所まで青竹を手にした幟武者行列や参勤交代列とともに巡行し、神前の前で巫女の舞などが奉納されるといった行事です。この神前の奉納にて「麒麟」という動物の頭を被り、真っ赤な衣装で体を包んだ獅子舞によって行なわれるのが麒麟獅子舞です。

「麒麟」とは中国に古くから伝わる伝説上の存在で、頭部には鋭い一角を持ち、鹿のような体躯で体は美しい毛並みに覆われた心優しい霊獣だとされています。この獣を象った舞は350年以上の歴史を持つ因幡地方独特の芸能ですが、これは昔江戸時代に鳥取藩主であった池田光仲公が新しい獅子舞の形として始めたことが起源とされています。

この獅子舞は頭役と後役の二人によって演じられ、外では「猩猩」という役が先導を担当します。この猩猩もまた中国に古くからつたわる生物で、赤ら顔をして酒に強く、人間やオランウータンに似た姿を持つといわれています。日本でも各地に伝説が残っており、能楽などの題材としても用いられています。猩猩役もその伝説とおり赤ら顔の仮面を被り、腰には瓢箪をぶら下げています。獅子舞が始まるとまず猩猩と麒麟が順番に並び、その後猩猩が飛び跳ねると次いで麒麟も飛び跳ねるという形式が行なわれ、舞がスタートします。演技中は太鼓、笛、鉦によって単調ながら印象深い囃子が演奏され、その音とともに霊獣が勇壮に跳ねまわる様子は鳥取県でしか見ることのできない光景です。

もちがせの流しびな

「流しびな」とは3月3日に行なわれているひな祭りのもとともいえる行事で、紙で作った人形などに自分の穢れや厄を乗せ河にながすことで身を清める、というものです。中国の行事が元とも伝えられておりますが、日本では平安時代より行なわれていたとされ、ひな人形を飾るのが主流になった今でも各地の伝統行事として伝わっていますが、ここ鳥取市の用瀬でも少し変わった形で残されています。

もちがせの流しびな」は旧暦3月3日のひな祭りに行なわれ、紙で作られた男女一人ずつの「夫婦びな」を桟俵に乗せ、厄と一緒に菱餅などお菓子を一緒に添えて、鳥取市を流れる千代川に流していきます。こうすることで穢れを祓うと同時に今後一年間無病息災で過ごすことができるとされており、由緒ある民俗行事として無形民俗文化財にも選ばれています。主に晴れ着姿の地元の子供たちが放流を行ないますが、祭り当日に流し雛を購入すれば誰でも流し雛に参加することができます。

祭り当日は川だけでなく用瀬の町全体もひな祭りムードとなり、家の前や川沿いなど各所にひな人形、ひな飾りなどが飾られる一日とはまさに「流しびなの里」といった華やかな雰囲気です。

傘踊りで盛り上がる「鳥取しゃんしゃん祭」

毎年8月鳥取市を中心として開催される市民参加型の祭りであり、メインイベントである鈴が取り付けられた「しゃんしゃん傘」を使った「傘踊り」には毎年4000人以上もの人が訪れるほど盛大なものです。

この祭りはもともと市内の聖神社・大森神社の両例祭を合わせたものであり、昭和36年に商工振興を目的に「鳥取祭」として開催されたことが始まりでした。しかし当時は市中パレードがメインであったため市民が参加する機会はほとんどなく盛り上がりにかけていました。そこで当時の市長は市民たちが気軽に参加できる行事として、鳥取県に古くから伝わる「因幡の傘踊り」を大衆向けにアレンジすることを思いつきました。そうして考案された「きなんせ節」を振り付けとする傘踊りは昭和40年から祭りに取り入れられ、踊りの際に「鈴がしゃんしゃんと鳴る」こと、温泉地鳥取では「湯がしゃんしゃんと沸く」ことの2つの響きから「鳥取しゃんしゃん祭」と名付けられました。

「因幡の傘踊り」は江戸時代に大干ばつが続いた時期、五郎作という農夫が雨乞いのために冠笠を持って三日三晩踊り続けたことが起源だとされています。これを参考に、明治時代新たな若者たちの娯楽製作を模索していた山本徳次郎という人物は、冠笠の代わりに長い柄の傘を振るい、振付に剣舞の型を用いれば勇壮な踊りが作れるのではないかと考えた結果「因幡の傘踊り」が完成し、現代まで受け継がれることとなりました。祭りのメインイベントである一斉踊りでは、誰でも踊ることができるように因幡の傘踊りに使われる傘よりも一回り小さいものが使われ、骨の中に付けられた鈴がしゃんしゃんと音を出すのが特徴となっています。

総踊りには「平成鳥取音頭」「しゃんしゃんしゃんぐりら」などの音頭とともにたくさんの傘と鈴の音が鳴り響き、また誰でも参加できて踊れることも有り、鳥取でも有数を誇る大きな祭りとなっています。