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祭り情報

唐津くんちなど佐賀県の祭りの特色



南を有明海、北を玄界灘という二つの海に挟まれた佐賀県は吉野ケ里遺跡や有田焼などはるか昔からの日本の風景や文化を今に残しています。その佐賀の文化の中には、長い歴史の中で地方から影響を受けて変化した祭りや、人々の中に溶け込んでいった祭りの姿も見られます。

唐津くんち

唐津くんち

唐津市にて毎年11月に開催される唐津神社の秋季例祭で、市内中「曳山」と呼ばれる巨大な人形を乗せた山車14台が巡行する祭りです。「くんち」というのは九州地方において秋の節句である9月9日を表す「お九日」「御供日」の言葉が変化したものであり、神様にお供えを捧げる時期のことをいいます。

唐津くんちにおいて初めて曳山が姿を現したのは文政2年(1819年)、刀町の木彫家である石崎嘉兵という人物が京都祇園祭を見学したことに由来します。彼がそこで見た山笠に感銘を受け、自分たちでも山笠にならった曳山を造り神社に奉納したことでくんちにおける曳山の歴史が始まりました。この時最初に造られたのが「赤獅子」という曳山であり、それに倣って各町でも個性豊かな曳山が製作されていきました。これらの製作には「漆の一閑張」という工法が用いられており、粘土で作った題材の原型・木型の上から和紙や布を何百枚も貼り、その上で漆塗りや装飾を施していくという大変な作業が必要となりますが、その出来上がりは他に類を見ないほど美麗なものとなります。

祭りは三日間行なわれ現存している14台の山車、初めの曳山である刀町の「赤獅子」を先頭に「青獅子」「亀と浦島太郎」「鯛」「武田信玄の兜」など豊かなモチーフの曳山が「エンヤ!エンヤ!」と町を練歩いて行く様子はまさに圧巻です。特にメインイベントである神幸祭の最後に砂地の中を御旅所まで引っ張る「曳きこみ」は、唐津くんち最大の見どころです。祭りが終了した後は各町に戻るのではなく唐津神社近くの「曳山展示場」内に展示されるので、祭りが終了した後も100年以上受け継がれている芸術的な曳山を間近で見ることができます。

小友祇園祭

唐津市呼小町の八坂神社にて旧暦の6月14日・15日にあわせて行なわれている祇園祭で、高さ15メートル、重さ3トンにも及ぶ巨大な山笠が町を練り歩き、最後には海の中に入っていくことから「海を渡る山笠」の異名で知られています。

この祭りは万治元年(1658年)、この地域周辺にコレラが蔓延した時期に、疫病を除去し厄を払ってもらおうと笠竹に御幣を付けて移動しながら地域をお祓いしたことが起源だといいます。現在もそれにならい、災厄除去や五穀豊穣となることを神社に祈り山笠の巡行が行なわれています。

この15メートルもある巨大な山笠は古くからの形を今に残すものでもあり、縄と紐だけを使い組み立てられた骨組みに見送り幕、バレン、五色の吹流し、金銀の刺繍、幟などの装飾を上から下までふんだんに施した大変豪華なものです。この山笠を祭り当日は車で曳くのではなく、神輿のように担ぎ上げて町から海までを練歩いていきます。「イナイ棒」という四本の大棒を支えに50名人の男たちが担ぐのですが、その高さと重さのため運行時は張り網で笠を引っ張りバランスを整えながら進んでいきます。「あ~さっさぁ、あ~さっさぁ」の掛け声と囃子が奏でられる中、その巨体を揺らしながら町を廻った山笠は、最後に干潮となるのを待っていよいよ海に入っていきます。浜で大勢の人が見守る中、先導役の声にしたがって首まで使った担ぎ手たちが水をかきわけていく光景は山笠そのものの大きさとあいまって、とても力強い光景を生み出します。

呼子大綱引

呼小町にて毎年6月に行なわれている綱引きの伝統行事です。直径15cm、長さ400mにもなる大綱を、「岡組」と「浜組」にわかれた町民同士が「ヨイサ!ヨイサ!」の掛け声で引っ張り合い、岡組が勝てば今年は豊作、浜組が勝てば豊漁の年になるとする占い行事の一種で、現在は「こども綱」と「おとな綱」の二回二日間にかけて行なわれています。

綱引き行事は小正月の占い行事として各地でも行なわれていますが、ここの呼子大綱引は豊臣秀吉が始めたものなのです。約400年前、文禄・慶長の役にあわせ秀吉は唐津の名護屋城に滞在し、朝鮮出兵の準備を整えていました。そこで兵の士気を盛り上げるために加藤清正と福島正則の二大陣営を東西に分け、軍船のとも綱を使って綱引きを行なわせたことが大綱引きの始まりだったといいます。

戦国時代の歴史と古くからの占いの習慣を今に残すこの貴重な大綱引きは重要無形民俗文化財にも指定されており、また見物客も飛び入りで参加可能なことから毎年多くの人が訪れ盛り上がりを見せています。