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祭り情報

ニッポンの奇祭「和歌山県の笑い祭り」



「笑う門には福来たる」と言いますが、それをまさに体現したのが「笑い祭り(丹生祭り)」です。和歌山県日高川町・丹生神社に江戸時代から伝えられるこの祭りは、「鈴振り」と呼ばれる道化のようなメイクをして鈴を持った男と、それに続く複数の「枡持ち」とともに「笑え!笑え!」と叫び、人々を笑わせながら町を歩くという明るく賑やかなもの。1909年に丹生村では和佐・江川・山野・松瀬という4ヵ所にわかれていた村社が統合され丹生神社となったのですが、このうち和佐に伝えられていたのがこの笑い祭りだといいます。

神話から続く笑顔の効果

神話から続く笑顔の効果

この祭りの由来ですが、神話時代にまでさかのぼります。出雲での神様の会議に参加するはずだった"丹生都姫命"という豊穣を司る女神が当日朝寝坊をしてしまい、ショックから塞ぎこんでしまう。それを見かねた村人たちが元気を出してもらおうと「笑え、笑え」と慰め彼女を勇気づけた、というエピソードがこの笑い祭の起源だとされています。

このお話から笑顔で笑うことは邪気を払い、五穀豊穣を呼び込むものだという信仰がこの地域に根付いていったのだそうです。

笑顔で行進!

笑顔で行進!

祭りは日高川付近にある御旅所から丹生神社までの間で行なわれます。この距離を鈴振りとお供の枡持ちたちが人々を笑わせながら、練り歩くというわけです。「エーラクシャ(永楽・夜は楽じゃの意)、笑え笑え!」という掛け声とともに腰を振りながら笑いかける鈴振り。みかんやナスなど収穫物を串で刺した枡を持ち上げ、鈴振りに合わせて爆笑する枡持ちたち。彼らは手に持ったお菓子ととびきりの笑顔を人々に振りまきながら、道行く人を全員笑顔にしながら神社まで行列を作っていきます。

そうして神社までたどり着くと笑顔のパレードは終了。境内では各地域の伝統的な演舞などが披露され、人々は最後まで笑顔のまま祭りを堪能することになります。

神様にも効く笑いの効果

神様にも効く笑いの効果

暗い気分を吹き飛ばすのには笑顔が一番。そんな神話の物語から始まったこのお祭りですが、神話上では丹生都姫命のお話と同様、天照大御神が岩戸の中に引きこもってしまった『天岩戸』のエピソードでも、天照は彼女同様周囲の神々の笑い声が気になって岩戸から出てきます。このように神様にも効果は抜群なのですから、「笑う」ということは人間の幸せにとっても確かな効果のあるものではないのでしょうか。そんな神話時代から続く由緒正しい「笑い祭り」でお腹の底から笑い声をあげれば、必ずや福を呼び込むことができるでしょう。