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花火大会情報

打ち上げ花火(昼花火)②



近年は「昼花火」を見られる環境がかつてに比べて減りましたが、昼花火の競技大会は今でも開催されています。日本三大花火大会のひとつにも数えられる秋田県の「大曲花火大会」です。ここでは、大曲の花火大会と、昼花火を使った世界的な芸術家を紹介します。

昼花火の唯一の競技大会「大曲の花火」

昼花火の唯一の競技大会「大曲の花火」

秋田県の中央部、出羽山地の麓にある大仙市。その中心地区が大曲地区です。ここで毎年8月の第4土曜日に開催されているのが「大曲の花火(正式名称は『全国花火競技大会』)」。この「大曲の花火」は2016(平成28)年で90回目の節目を迎え、翌2017(平成29)年には国際花火シンポジウムの開催地として大曲が選出されました。

大曲では1910(明治43)年から諏訪神社の祭典の余興として花火大会が開催されており、これが現在まで続くもととなっています。1915(大正4)年には「全国花火競技大会」と名乗り、花火技術を競うイベントとして全国に知られるようになっていきます。途中、戦争により中断した時期もありましたが戦後すぐに復活し、その後盛衰を繰り返しますが、1990年代の初頭には大曲市の人口の15倍以上となる、およそ40万人もの観客が訪れる大会へと成長。その後、秋田新幹線が大曲駅に通じてからさらに観客動員数は増え、2007(平成19)年にはおよそ76万人もの動員数を数えるまでになりました。大会のイメージマスコットキャラクターも3種類設定され、著名な歌手による大会のイメージソングまで作られており、さらには毎年NHKの衛星放送で生中継されている程の、非常に大きな規模の花火大会です。

そしてこの大会の最大の特徴は、全国で唯一の昼花火の競技大会でもあることです。午後7時からの夜花火の部の前に、午後5時から昼花火の部が開催されます。昼花火で用いられるのは直径がおよそ15cmの「五号玉」が5発。打ち上げられる高さはおよそ80mで、煙に色が付けられた「煙柳」によって鮮やかな模様を描き出したり、同様に色の付いた煙が菊や牡丹の花のように割れる「割物」を打ち上げたりして、花火師の技術の高さを競い合います。審査のポイントは花火の形や色彩の美しさです。

昼花火を駆使する芸術家

中国出身でニューヨークを拠点に活動する現代美術家の蔡國強(ツァイ・グオチャン)さんは、火薬の爆発によるアート作品で知られています。上海の大学で舞台美術を学んだあと、1986(昭和61)年から1995(平成7)年にかけて日本に在住し、花火と出会います。その後は火薬を用いたアート活動を続けている芸術家として知名度を上げていきました。火薬で描いた絵に点火してその燃え跡をアート作品としたり、広い屋外で空中に煙で絵を描いたりすることで知られており、昼花火を用いたアートパフォーマンスも人気があります。

特に昼花火を用いた作品は、空をキャンバスとしている点や、一瞬で消えてしまうアート作品である点などからも注目が高く、蔡さんはこれまでに真っ黒な煙の作品や色とりどりの煙の作品などを多く手がけてきました。

その特異性から昼花火のアートを直接見る機会は限られてきますが、一度は目にしておきたい昼花火であると言えます。