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花火大会情報

打ち上げ花火(夜花火)②



日本の伝統文化である打ち上げ花火は、江戸時代にブームになったことが現在の姿の源流と言われています。以来、その製造方法は脈々と現代まで受け継がれており、また今後も未来へと伝えていくべき物です。

打ち上げ花火の製造工程

打ち上げ花火の製造工程

美しく夜空を彩る花火は、火薬を扱うためにすべて手作業で製造されます。緻密な作業は大変に神経を使い、危険を伴う作業であるため、花火の製造には「火薬類取締法」に定められた保安管理技術を習得する必要があり、甲種・乙種または丙種の「火薬類製造保安責任者免状」も必要です。

優れた日本の伝統文化である花火の製造は、決して簡単な作業ではありません。

配合
薬品を配合比の通りに計量し、混ぜることで粉末の火薬が作られ、配合する薬品の種類や色のバランスによって花火の色が決まります。
成形
配合工程によって作られた火薬に加水し、花火で最も重要な「星」を作ります。「星掛け器」と呼ばれる造粒器に星を入れて少しずつ火薬を加えて星を大きくしていき、少し火薬がまぶされたら乾燥することを何度も繰り返して徐々に星の大きさを揃えていきます。粒の揃った球体の星を仕上げるには熟練の技が必要です。
組立て~仕上げ
それぞれの部品が完成したら、いよいよ組立てです。半球ずつ玉皮に沿うように星を並べていき、玉の中心部には紙に包まれた「割火薬」を投入。二つの半球をクラフト紙などで何重にも張り重ねることで合わせ、ひとつの花火玉となります。クラフト紙も貼っては乾かすことを数十回以上繰り返し、ようやく花火玉の完成です。

打ち上げ花火の色

夜花火が持つ特色のうち、昼花火と最も大きく異なる点は、やはり鮮やかな星の色でしょう。これらの色は、花火の玉に入れられた粉末状の金属の「炎色反応」によって発生しています。「炎色反応」とは、物質を炎の中に入れるとそれぞれの金属元素特有の色の光を発することで、つまり、打ち上げたときに発光させたい色を出す金属粉を花火玉に仕込んでおくことで、花火のあのカラフルな姿を生み出しているのです。

基本的な打ち上げ花火の色は、紅色、緑色、青色、黄色、紫色、銀色、金色の7種類。これらの色の花火に配合されている化合物は、以下の通りです。

  • 【紅色】=ストロンチウム(Sr)
  • 【緑色】=バリウム(Ba)
  • 【青色】=銅(Cu)
  • 【黄色】=ナトリウム(Na)
  • 【紫色】=銅とストロンチウムの混合
  • 【銀色】=アルミニウム(Al)
  • 【金色】=チタン合金(Ti)

近年ではこれらの基本的な7色に加えて、ピンク色や黄緑色などの花火も開発されています。他にも、配合剤の中にマグネシウム(Mg)を配合することで花火の星の光沢が付き、より明るく輝いた星になることも発見されました。このマグネシウムによる明るい打ち上げ花火は「ダリヤ」です。

また、星の色だけでなく、花火の煙の色も配合される化合物によって決められており、赤い煙には塩基性染料であるローダミンB、青い煙には色素のメチレンブルー、黄色の煙にはヒ素の硫化鉱物である鶏冠石(けいかんせき)などを使用します。

先述の花火の星の色の発色法にしても、これらの発煙剤にしても、花火という文化はかなりな理系知識の応用であることが分かるでしょう。花火も人間も、ため息が出る程の美しさには、きちんとした根拠があるのです。