

西保木間にある大乗院で毎年成人の日に行われている地域の無病息災を祈って藁で編んだ大蛇を奉納する「じんがんなわ祭」に行ってきました。 10時ごろ寺院を訪れると地域の人たちが境内入口で藁を20〜30本ぐらいずつ束ねて山門の中に運んでいました。「見学させてもらってもいいですか?」と尋ねると「いいですよ。」と言っていただいたので山門をくぐり見学させていただくことに。 中では男の人たちが20〜30本ずつ束ねられた藁を継ぎ足しながら太い縄のようなものを編んでいました。長さは12m以上。これが大蛇の胴の部分です。それが出来ると頭の部分とくっつけて本堂の前に運んでいきました。後は大蛇に目をつけで完成です。さらしで白目の部分が作ってあり黒目の部分は昨年奉納した大蛇を燃やして出来た灰で書かれるそうです。 その後住職から祈祷を受け、境内の銀杏の木に藁の大蛇を這わせて祭りは終了となりました。 昨年の藁の大蛇を燃やして炊いた「千葉粥」という大根の葉を入れたい塩抜きのお粥のふるまいを受けて無病息災を祈りながらいただきました。 「じんがんなわ」は500年以上受け継がれている祭で令和4年3月に東京都指定無形民俗文化財に指定されています。