湖西の馬祭り
湖西の高島市、大荒比古神社に伝わる七川まつりに行ってきました。毎年5月4日に開催されています。流鏑馬が見られる馬祭りで、この辺りを治めていた鎌倉時代の佐々木氏の時代から続く由緒あるお祭りです。滋賀県はこのGW時期に各地で祭りがあるので、最近までこのような祭りがあるのも知りませんでした。湖西地区の祭りは初めて行きましたが、若い人も多く参加していて地域に根付いた素晴らしい祭りでしたので、ご紹介します。祭りの見どころはいくつかあるのですが、最大の見どころは、流鏑馬です。以前は農耕で馬を使っていたために、各地の村から農耕馬を使ってこの神事を行なっていたようですが、現在では近隣の乗馬センターから馬を借りてきておられます。かつてはアラブなど色々な馬が走っていたようですが、全部がサラブレッドということでした。射手も近年ではプロの方を招へいされていました。今年は小笠原流の方で、昨日も違う祭りに参加されていたとの紹介がありました。祭りは朝から夕方まで行われますが、13時から15時ぐらいが一般の方が多く観覧する時間帯で、奴振り、的練り、樽振り、流鏑馬が見られます。樽振りの「警句」は、アドリブで際どいことを言うので、笑いが出ていました。最大の見どころである流鏑馬は、長く続く直線の参道を使って行われます。わずか3m程の幅の道を駆け上がる馬を身近で観覧でき、迫力があります。場所を移動しながらこんな身近で見られるのも田舎の祭りの醍醐味ですね。流鏑馬は一回の走りで、的が3箇所ありますが、すべて射抜かれていました。この駆け上がる姿を4回見ることができます。射抜かれた的は、勝負事に縁起が良いものとして「七川祭当たり的」として1,000円でお分けされていました。人生は勝負事の繰り返しで、今年に勝負をかける事がある方やこの当たり的を以前手にされた方が宝くじで高額が当選したなどというエピソードも紹介されていました。祭りの屋台もたくさん出ていて、午前中からお昼にかけて見て回るのもいいでしょう。また駐車場は少し離れた場所に確保されています。流鏑馬には観覧席も組まれているのですが、地元の方のためのものです。お昼時にはお弁当を広げておられる方も多かったです。観覧席の前は通路となっていてそこで一般の方々も見ることができます。