荘厳な雰囲気のふとん太鼓
百舌鳥八幡宮の月見祭りは毎年中秋の名月(旧暦の8月15日)に近い土日に行われるお祭りで、記録では300年近く続く伝統的なお祭りだそうです。
祭りの一日目は「宮入」で、各町から「ふとん太鼓」と呼ばれる御神輿が一台ずつ各町の人にかつがれて境内へ入ってきます。鳥居をくぐってまっすぐ石畳の上をすすむと本殿まで上がる階段があるのですが、そこをふとん太鼓があがっていく様子は、かついでいる人たちの力強さと、ふとん太鼓の勇壮さで感動ものです。階段を上がると本殿前を行ったり来たりしながらねり歩き、一時間ほどで境内に設けられた各町の格納庫へ入ります。ふとん太鼓にはあちこちに白い「房」がついているのですが、ねり歩く際に上下にゆれる赤いふとん太鼓に合わせて、右に左にゆれる白い房が、紅白のコントラストでとても優雅です。かつぎ手の力強さとふとん太鼓の優雅さを目の前にすると、太鼓の拍子につられて自然に体が動き出します。各町それぞれふとん太鼓の装飾が違います。まだ見たことが無い方は是非一度目の前で見て欲しいです。午前中から始まる宮入ですが全てのふとん太鼓が宮入を終えるのは夜の10時をすぎるころになります。夜はライトアップでふとん太鼓がまた違った表情を見せるので、昼とは違い荘厳な雰囲気になります。ふとん太鼓は境内で一夜を過ごし二日目には各町へ帰って行く「宮出」になります。格納庫を出る時に各町は工夫を凝らし、紙ふぶきやスモークやライティングなどで出発を豪華にします。宮入と同じく本殿前をねり歩いた後、階段を下りて各町の方面へ帰っていきます。宮出も午前中から始まり最後の町の宮出は夜の10時ごろになります。
お祭りですので境内にはたくさんの屋台が出ていて、美味しいものを食べたり飲んだり、射的や金魚すくい、くじ引きなどの遊びを楽しめます。ここの出店で特徴的なのは、わたしが子供のころからずっとあるお化け屋敷です。結構怖いらしく中からは悲鳴が聞こえます。
南大阪はだんじりが有名ですが、ふとん太鼓も是非一度見に来て欲しいですね。