日本の祭り・花火大会用語辞典
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縄巻き
なわまき縄巻きとは、手筒花火の周りを縄で巻き付ける作業のことを意味する。手筒花火とは、400年以上も前に愛知県豊橋市で誕生した竹筒に火薬を詰め込み、人が脇に抱えて上げる花火のこと。豊橋市のある東三河地区では、伝統花火として親しまれている。使用する竹は3年以上育った「孟宗竹(もうそうちく)」。この竹をさらに丈夫にするために、熱湯で煮たり火で炙って「油抜き」を行なう。これをさらに頑丈に、竹割れを防ぐために施すのが縄巻きである。縄巻きの方法は地域によっても異なるが、基本的にはまずは竹を紙で包み、麻袋(南京袋)を巻く。その後、体重を乗せながら固く「細縄」、「太縄」の順で2種類の縄を巻き付けていく。力や握力の加減が重要となり、熟練の技が求められる作業でもある。
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