日本の祭り・花火大会用語辞典
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ハネ
はねハネとは、手筒花火の演出のひとつを意味する。手筒花火とは主に三河地方を始めとする中部地方で盛んな花火のこと。縄で巻かれた80cm〜1m程の大きな筒状の花火を人が支え、大きい物では数十mにも及ぶ火柱を出す噴き上げ式の花火である。手筒花火はその地域によって神社の祭りの際の奉納、イベントの余興、厄落としを祈願して行なわれるなど目的は様々だ。まず手筒花火は横倒しにされた状態から始まり、点火役によって火が点けられる。するとすぐに火の粉が出始め、持ち役はゆっくりと手筒花火を起こして真上に向ける。徐々に火が強くなって約30秒間火が噴き出したあと、最後に「ドン」という大きな音を立てて筒の下から火の粉が噴き出す。この最後の見せどころとなる爆発を「ハネ」と呼ぶのである。手筒花火には、このハネを起こすためにあらかじめおちょこ1杯分程の「ハネ薬」と言うハネ用の火薬が仕込まれている。さらに丸めた新聞紙を詰めることで、迫力のあるハネを演出することができる。
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