日本の祭り・花火大会用語辞典
- 小
- 中
- 大
-
蘇民祭
そみんさい蘇民祭は、東北地方で毎年1月から3月にかけて行なわれるはだか祭。中でも、旧暦1月7日の夜から8日朝にかけて行なわれる岩手県の「黒石寺(こくせきじ)蘇民祭」は日本三大奇祭のひとつとも言われ、厄年の男性がふんどし一丁で氷の張った水に入り身を清めたり、麻の袋を奪い合ったりなどして無病息災を祈願する。蘇民祭の起源は平安時代。「備後国風土記」によると、旅人に姿を変え旅をしていた神が、2人の兄弟に出会い一夜の宿を乞うた。弟はそれを拒んだが、兄の蘇民将来は貧しいながらも旅人をもてなし宿を貸したと言う。それから数年後、旅人は再度蘇民将来の前に現れ、実は神であったことを告げる。さらに茅の茎で作った輪を身に付けて「我は蘇民将来の子孫である」と唱えれば、子孫にわたって無病息災でいられるとも告げた。この伝説が蘇民祭の原型と言われており、1000年以上の歴史を誇る盛大な祭である。
全国から日本の祭り・花火大会を検索
全国からご希望の都道府県を選択すると、各地域の日本の祭り・花火大会を検索できます。